西武鉄道沿線の寺院で構成される観音霊場として武蔵野三十三観音があります。
昭和14年に開創した札所で、今年は開創80周年。新型コロナの流行により、主だったイベントが中止される中、武蔵野三十三観音も記念法要や記念イベントは中止されましたが、総開帳期間が、本年一杯まで延長されて実施されています。
そこで、武蔵野三十三観音の子ノ権現天龍寺と、竹寺八王寺を参詣しようと思い、週末に出かけました。
西武鉄道の案内によると、西吾野駅を出発して、徒歩75分で「子ノ権現天龍寺」に着く予定です。
寺社参詣の都合上、かなりの時間は普段から歩いているつもりですが、ハイキングは趣味ではありません。
標高差400mとあり、少し不安でしたが、パンフレットの案内通り西吾野駅から70分ほどで無事たどりつくことができました。
子ノ権現天龍寺から竹寺八王寺へのルートは概ね下り坂。
天目指峠の分岐点近くにある愛宕神社を参詣し、「神送り場」だった豆口峠を通過。豆口峠は、新編武蔵風土記稿に「上名栗村境にあり、登ること十町許、頂を界とす、」とあり、峠が南(中沢)と上名栗の境界だったようです。
また、神送り場とは、頂上へ登って厄病神を村から追い払うため、夜中に大勢の村人が集まった場所だとか。
竹寺八王寺へも、子ノ権現から徒歩40分ほどで到着できました。
ハイキングコースとしては、竹寺八王寺を終えて「小殿バス停」まで40分ほど下るようですが、せっかくなので、権五郎神社・宗穏寺のある中沢バス停方面に向かいました。
ちょうどバスが停車していたので、バスに乗車しても良かったのですが、まだ時間に余裕があったことから飯能駅方面に向かって歩き続けたのですが、これが失敗でした。
中沢バス停から飯能駅方面のバスは、13時18分発を逃すと、次のバスは16時45分発までありませんでした。
結局、飯能下名栗線と合流する小瀬戸まで徒歩を進め、日の傾く夕刻にバスに乗車できましたが、「小殿バス停」であれば1時間に1~2本バスが出ているようです。
やはりパンフレットの案内に従った方が無難だと再確認いた一日となりました。
また、対面から来られる方も見受けられました。先にバスを利用して出発地に進み、下山したら西武鉄道を利用するのも良いかもしれません。