埼玉県坂戸市塚越ののどかな地に聖天宮という宗教施設があります。
首都圏に住んでいると「聖天」というと「歓喜天」を祀る待乳山聖天や平井聖天、妻沼聖天歓喜院が著名ですが、坂戸市の聖天宮は「せいてんきゅう」と読み、中華圏で広く信仰されている道教の施設です。
道教の施設というと、横浜中華街の関帝廟が思い浮かびますが、坂戸市塚越は横浜中華街と異なり、中国出身者が多数住んでいる訳ではありません。
坂戸聖天宮は、台湾人実業家康國典氏が平成7年開廟した施設だそうです。
地元の方だけでなく、全国紙にも取り上げられたことがありますので、ご存知の方も多いかもしれません。
坂戸聖天宮は、康國典氏の夢のお告げとはいえ、全く縁のない場所に、これだけ大きな廟所を建立するのもスケールの大きな話ですね。
坂戸聖天宮では、休憩コーナーで台湾の茶菓子を買い求めることが出来る他、チャイナドレスのコスプレが出来るとあって繁盛しているそうです。
坂戸市塚越には、勝呂氏にまつわる大宮住吉神社・勝呂神社や大智寺など名刹寺社も数多くあります。あいにく飲食店はあまり見かけませんが、散策にお勧めしたいスポットの一つです。